抗がん剤と副作用~多剤併用療法とは~

ほとんどの病気には、複数の治療法が存在しています。
風邪などの場合でも、症状の種類・度合いなどによって使用する薬を変えることは多々あります。
例えば、鼻水・鼻詰まりを伴う風邪と、腹痛を伴う風邪では治療法が異なります。
また、熱が高い場合は解熱剤も併用するなど、副作用のリスクも視野に入れつつ、異なる薬を使用するのは当たり前のことなのです。
現代は、患者に適合した治療法を模索することが大切だと認識されています。
適した治療法は患者によって異なるため、副作用も考慮しながらいろいろと実践してみることが大切なのです。
特にがんの治療には大いに当てはまり、強い副作用を考えても抗がん剤治療を導入することがあります。
■多剤併用療法
何種類もの抗がん剤を使用し、効果を発揮させつつ、副作用を抑制させる方法です。
近ごろの抗がん剤治療の主流となっています。
異なる種類の抗がん剤を用いるメリットは、薬の効果を安定的に得られることです。
1種類のみの薬だと、がん細胞に耐性が生じてしまい、効果が激減することがありますが、多剤併用療法を活用すると安定的な効果が得られるとされています。
また、薬の副作用を抑える意味でも効果が高いものです。
マイナスの点といえば、治療費が高額になることくらいですが、プラス面のほうが大きいので試してみる価値は高いと言えます。
多剤併用療法は、抗がん剤治療の中心的存在となりつつあります。
ほかにも、異なる種類の薬と一緒に用いる試験も行われ、がんを抑える効果が認められたとされています。

抗がん剤と副作用による下痢・便秘

抗がん剤を使用すると、腹の調子が悪くなることもあります。
副作用によって下痢や便秘を引き起こすためです。
発生頻度としては、下痢のほうが多くなっています。
下痢が発生するメカニズムは、副交感神経に影響がおよぶケースと、抗がん剤が腸管内の粘膜にダメージを与えるケースです。
前者の場合は、それほど重症とはならず、改善していくのも比較的早いですが、抗がん剤による副作用である後者の場合はかなり面倒になります。
大腸を守るためには、粘膜という防御壁が必要なのです。
粘膜が弱くなってしまうと、外部からの刺激に耐えられなくなり、副作用として下痢がたびたび生じるようになります。
下痢が起こりやすい状態は、細菌に対する免疫も弱くなっています。
また、白血球が減ることで感染症にかかる確率も高くなります。
こうしたリスクを考慮すると、抗がん剤治療を続けることは好ましくないとされ、体の調子が整うまで中止するケースもあります。
副作用である下痢を解消させるためには、消化のよい食品を食べることが大切です。
食物繊維は摂取を少なくし、腸に負担をかけないようにします。
そのうえで、カリウムを豊富に含む食品、スポーツドリンクなどを取ります。
また、お茶などは温めて飲んだほうが好ましいでしょう。
抗がん剤の副作用で生じる下痢の場合、おなかを保温することが大切です。
ユタンポ、カイロなどを使用して温めましょう。
おなかを温める対処法については、一般的な下痢と比べて何ら違いはありません。

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